
「愛犬が、遊びに来た友人や初対面の人の口元をペロペロとなめてしまった…」
そんな場面に遭遇して、焦ったり驚いたりした経験はありませんか?
飼い主さんや家族だけでなく、他人の口をなめる行動には、実は犬特有のきちんとした理由や心理が隠されています。ちょっと困ってしまう行動ではありますが、その背景を知ることで愛犬の気持ちがより深く理解できるようになります。
今回は、ドッグトレーナーの視点を交えながら、犬が他人の口をなめる「4つの理由」と、衛生面での注意点・正しい対処法を分かりやすく解説します!
目次
1.犬が他人の口をなめる4つの心理・理由
2.放置はNG?口をなめさせるときの衛生的な注意点(感染症リスク)
3.他人の口をなめそうになったときの正しい対処法
4.まとめ:理由を理解して安全で快適なコミュニケーションを
1. 犬が他人の口をなめる4つの心理・理由

なぜ飼い主さん以外の人に対しても、犬は口元をなめようとするのでしょうか?代表的な4つの心理を見ていきましょう。
①「もっと知りたい!」相手への強い興味・情報収集
犬は気になるものを見つけたとき、ニオイを嗅ぐだけでなく「なめる」ことでより詳しい情報を得ようとする習性があります。
初対面の人や久しぶりに会う人に対して、「この人はどんな人なんだろう?」「どこから来たのかな?」と気になり、ニオイを嗅ぐだけでは物足りなくなって口元をなめて確認しているのです。
💡 トレーナーのワンポイント解説
人間の赤ちゃんも視覚が未発達な頃、気になるものを口に入れて確認しようとしますよね。犬も同じように、「なめる」という行為を通して世界や相手の情報を探究しているのです。
②「美味しそうなニオイがする!」食べ物の確認とおねだり
相手が食事や間食をした直後だった場合、口元から漂う食べ物のニオイに引き寄せられている可能性があります。
「何か美味しいものを食べたの?」「私にも分けてくれる?」と確認やおねだりをしている状態です。特に、日頃から家族以外の人からもおやつをもらう習慣がある犬や、食べこぼしが多い小さなお子さんと暮らしている犬によく見られる行動です。
💡 トレーナーのワンポイント解説
野生時代の名残として、犬同士もお互いの口元のニオイを嗅ぎ合い、「近くに食べ物があるか」「何を食べてきたか」の情報交換を行う習性があります。
③「あなたを信頼しています」敬意と好意の表現
犬の祖先であるオオカミには、群れのリーダーや上位者の口元をなめることで敬意や服従、親愛の情を示す習性があります。この本能が現在の犬にも残っています。
他人に対して口をなめるのは、「あなたに敵意はありません」「あなたのことが好きです」という挨拶代わりのサインです。
💡 トレーナーのワンポイント解説
相手の口には鋭い「牙」があることを犬は理解しています。噛まれるリスクを承知の上で口元に顔を近づけるのは、相手に対して絶大な信頼や敬意を寄せている証拠でもあります。
④「仲良くなりたい!」積極的なコミュニケーション・挨拶
人懐っこい性格の犬やフレンドリーな犬の場合、純粋に相手と仲良くなりたくてアプローチしているケースもあります。
「こんにちは!一緒に遊ぼうよ」「もっと構って!」と積極的にコミュニケーションを取ろうとして、一番顔の中で目立つ口元へ向かっていくのです。
💡 トレーナーのワンポイント解説
フレンドリーなのは素晴らしいことですが、「仲良くなりたい!」という気持ちが強すぎると、嬉しさのあまり大興奮してしまうことも。テンションが上がりすぎている時は、一度「おすわり」を挟んで深呼吸させてから触れ合わせると、落ち着いて挨拶できるようになります。
2. 放置はNG?口をなめさせるときの衛生的な注意点

愛犬の好意や甘えからくる行動とはいえ、人間の口元を直接なめさせることには注意が必要です。
【人畜共通感染症(ズーノーシス)のリスク】
犬の口腔内には、さまざまな常在菌が存在しています。人間と犬の粘膜同士が接触すると、以下のような細菌に感染するリスクが生じます。
・パスツレラ症: 呼吸器症状や皮膚の腫れなどを引き起こす
・カプノサイトファーガ感染症: 発熱や腹痛、重症化すると全身症状に繋がる
特に、小さなお子様、ご高齢の方、免疫力が低下している方、お口周りに傷や荒れがある方への接触は避けるのが望ましいでしょう。
3. 他人の口をなめそうになったときの正しい対処法

普段から「舐めてもいいことはない!」を教えることが必要です。
愛犬が他人に飛びついて口をなめそうになったときは、叱らずに自然な形で制止してあげましょう。
【物理的に距離をとる】
・顔をそむけたり、静かに身体を引き寄せたりして、犬から距離を置きましょう。立った姿勢になることで、犬が相手の顔に近づきにくくする方法もあります。
・「ダメー!」などと大声で騒ぐのは避けましょう。大きな声で反応すると、犬が「構ってもらえた!」「喜んでくれた♪」と勘違いして、さらに興奮してしまうことがあります。
・リードを使用している場合は、ゆっくり引いて、犬の顔が相手に届かない距離まで離しましょう。
・犬が相手の顔に近づこうとしたときは、自分の身体で壁をつくり、犬と相手の間に入ることも一つの方法です。
【意識を変える】
・おもちゃなどを使って、犬の意識を「他人の顔」から「おもちゃ」や「おやつ」へ切り替えてあげましょう。
・「おすわり」や「待て」などの指示を出し、別のことに意識を向けて集中させることで、興奮を抑えやすくなります。
どんな状況でも指示を聞くことができたら、しっかり褒めてあげることを忘れないように心がけましょう。
【別の行動にすり替える】
舐める代わりになる行動を教えてあげる「代替行動」を取り入れるのもおすすめです。
・「お手」をさせることで、相手の顔から意識をそらし、別の行動へ切り替えやすくなります。
・撫でてもらうことでリラックスできる場合もあります。興奮しているときは、飼い主が胸元をゆっくり撫でてあげると落ち着きやすくなります。
・他人に撫でてもらっても大丈夫な場合は、その子がリラックスできる首元や背中、お腹などをゆっくり撫でてもらうのもよいでしょう。
4. まとめ&みんなの体験談をシェアしよう!
犬が他人の口をなめる理由には、「情報収集」「食べ物のニオイ」「敬意・好意」「コミュニケーション」という4つの大切な気持ちが込められていました。
愛犬の可愛い気持ちは受け止めつつも、衛生面や安全を考慮して、手や身体を撫でてもらうようなスキンシップに切り替えてあげると安心ですね。
💬「フォトレコペットパーク」で聞いてみよう!
「うちのコも来客の顔をペロペロしちゃう!」「みんなはどうやって対策している?」など、愛犬の癖やあるあるエピソードがあれば、ぜひフォトレコペットパークでシェアしてみてくださいね!
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※本コラムでは、一部AI生成画像を使用しております。画像はイメージです。
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