
「愛犬がいつもより長い時間おしっこをしていない…」
「何度もトイレに行って排尿姿勢をとるのに、ほとんど出ていない」
そんな様子に気づいたら、「もう少し待っても大丈夫かな?」と迷ってしまう飼い主さんもいるかもしれません。
犬がおしっこをしない原因には、環境の変化などで一時的に排尿を我慢しているケースもあります。一方で、尿道がふさがって尿を出せなくなる「尿道閉塞」や、腎臓で十分な尿を作れなくなる状態など、早急な治療が必要なケースもあります。特に尿道が完全に閉塞している場合は緊急事態です。
今回は、犬がおしっこをしないときに考えられる原因や注意したい症状、自宅で確認できるポイントと正しい対処法について紹介します。
目次
1. 犬がおしっこをしない主な原因
2. すぐに動物病院へ相談したい危険な症状
3. 自宅でできる確認ポイントと正しい対処法
4. まとめ&みんなの体験談をシェアしよう!
1. 犬がおしっこをしない主な原因

「おしっこが出ない」といっても、原因は一つではありません。
尿は作られているのに排出できない場合と、腎臓の働きなどが原因で尿そのものが十分に作られていない場合があり、飼い主さんだけで見分けるのは難しいことがあります。
①「出したいのに出ない!」尿路結石や尿道閉塞
膀胱や尿道にできた結石などが尿道をふさぐと、尿を出したくても出せなくなることがあります。
何度も排尿姿勢をとるのに数滴しか出ない、まったく出ない、排尿時に痛そうに鳴く、血尿が見られるなどは、尿道閉塞で見られる症状です。犬では尿路結石のほか、腫瘍や尿道の狭窄、前立腺の病気などが閉塞の原因になることもあります。
完全に尿道がふさがった状態を放置すると、老廃物やカリウムなどが体内に蓄積し、命に関わる状態へ進行する可能性があります。
②「おしっこが作れない…」腎臓の機能が低下している
急性腎障害などによって腎臓の機能が大きく低下すると、尿量が極端に少なくなる「乏尿」や、ほとんど尿が作られない「無尿」になることがあります。
尿量の低下だけで原因を判断することはできないため、「出ない=尿道が詰まっている」と自己判断するのではなく、動物病院で診察や検査を受けることが重要です。
③「何度もトイレに行く…」膀胱や尿路のトラブル
膀胱炎や尿路結石などでは、何度も排尿姿勢をとったり、一度に出る尿の量が少なくなったり、血尿が見られたりすることがあります。
「少しは出ているから大丈夫」とは限りません。
頻繁に排尿しようとする、痛そうにしているなど、普段と明らかに違う場合は早めに獣医師へ相談しましょう。
④「いつもと環境が違う…」排尿を我慢している
引っ越しや旅行などの環境変化、慣れない場所、トイレ環境の変化などによって、普段より排尿しにくくなる犬もいます。
ただし、「ストレスだろう」と決めつけて長時間様子を見ることは避けましょう。
特に排尿姿勢を繰り返しているのに尿が出ない場合は、環境の問題ではなく尿路の閉塞なども考える必要があります。
2. すぐに動物病院へ相談したい危険な症状

犬のおしっこが出ないときは、「何時間出ていないか」だけでなく、出そうとしているのに出ないか、痛みや全身症状がないかを確認することが重要です。
【何度も排尿姿勢をとるのに出ない】
・何度もトイレへ行くのに尿が出ない
・力んでも数滴しか出ない
・排尿するときに鳴く、痛そうにする
・血尿が見られる
このような症状は尿道閉塞などでも見られます。特に、何度も排尿しようとしているのにまったく出ない場合は、時間を置いて様子を見ず、すぐに動物病院へ連絡してください。尿道の完全閉塞は緊急治療が必要です。
【嘔吐・ぐったり・食欲不振などがある】
尿道の完全閉塞が続くと、体内に老廃物が蓄積し、嘔吐や食欲低下、脱水、強い元気消失などの全身症状が現れることがあります。
また、血液中のカリウム濃度が危険なほど上昇すると、心臓にも影響を及ぼす可能性があります。こうした症状がある場合は緊急性が高いため、速やかに受診してください。
【お腹が張っている・痛がる】
尿道が閉塞すると、膀胱に尿がたまって大きくなり、硬く張って痛みを伴うことがあります。
飼い主さんがお腹を強く押して尿を出そうとするのは危険です。無理に触ったり圧迫したりせず、動物病院へ連れて行きましょう。
【「○時間なら大丈夫」と時間だけで判断しない】
排尿間隔には個体差があるため、「12時間までは大丈夫」「24時間になったら病院」と一律に判断するのは適切ではありません。
特に、排尿姿勢を繰り返しているのに尿が出ない場合は、経過時間にかかわらず緊急性があります。尿道閉塞は短時間で状態が悪化することがあるため、早急な受診が必要です。
3. 自宅でできる確認ポイントと正しい対処法

犬がおしっこをしていないことに気づいたら、自宅で原因を治そうとするのではなく、受診時に獣医師へ伝えられる情報を確認することが大切です。
【最後に排尿した時間と尿の状態を確認する】
・最後に正常なおしっこをしたのはいつか確認しましょう。
・ペットシーツに少量でも尿が出ていないか確認しましょう。
・血尿や普段と違う色がないかチェックしましょう。
・排尿回数や1回あたりの量が普段と比べて変化していないか確認しましょう。
【排尿するときの行動を観察する】
・何度も排尿姿勢をとっていないか確認しましょう。
・力んでいるのに出ていない場合は、すぐに動物病院へ相談しましょう。
・排尿時に鳴く、落ち着かないなど、痛みを疑う様子がないか確認しましょう。
可能であれば排尿しようとしている様子を動画に撮っておくと、受診時に状況を伝える材料になります。
【飲水量や体調の変化を確認する】
・普段通り水を飲んでいるか確認しましょう。
・食欲や元気があるかチェックしましょう。
・嘔吐や下痢などがないか確認しましょう。
ただし、尿が出ないからといって無理に大量の水を飲ませるなど、自己判断で対処することは避けてください。
【お腹を押して尿を出そうとしない】
・膀胱付近を強く押すことは避けましょう。
・人用の薬や以前処方された薬を自己判断で与えないようにしましょう。
・尿が出ない原因を自宅だけで判断しようとせず、気になる症状があれば獣医師へ相談しましょう。
【「出したいのに出ない」場合は様子を見ない】
何度も排尿姿勢をとっているのに尿がまったく出ない場合は、トイレを交換したり散歩へ連れて行ったりして長時間様子を見る段階ではありません。
動物病院へ電話し、「何度も排尿姿勢をとっているが尿が出ない」ことを伝え、速やかに受診しましょう。閉塞した尿の流れを回復させるには、獣医師による処置が必要になります。
4. まとめ&みんなの体験談をシェアしよう!
犬がおしっこをしない原因には、環境の変化などで一時的に我慢しているケースから、尿路結石による尿道閉塞や腎臓の異常など、早急な治療が必要なケースまでさまざまなものがあります。
特に、「何度もおしっこをしようとするのに出ない」「数滴しか出ない」「痛そうにしている」「嘔吐やぐったりなどの症状がある」場合は、時間を置いて様子を見ず、速やかに動物病院へ相談することが大切です。
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※本コラムでは、一部AI生成画像を使用しております。画像はイメージです。
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