
愛犬の無駄吠えや噛み癖、いたずらなどの問題行動に直面したとき、「どう叱れば伝わるの?」「つい感情的に怒ってしまう……」と悩んでしまう飼い主さんは少なくありません。
しかし、犬のしつけでは「悪いことをしたら叱る」だけでは、望ましい行動を教えることはできません。
大切なのは、問題行動をできるだけ起こさせない環境をつくり、望ましい行動をしたときにしっかり褒めること。必要な場合には、落ち着いて行動を中断させ、別の行動へ切り替えてあげることです。
今回は、犬に伝わりやすいしつけの考え方や、避けたい叱り方について分かりやすく解説します。
目次
1. 犬に対する「叱る」の本当の意味と目的
2. 犬に伝わりやすいしつけの4つのコツ
3. 信頼関係を壊さないために避けたいNGな叱り方
4. まとめ&みんなの体験談をシェアしよう!
1. 犬に対する「叱る」の本当の意味と目的

①「怒る」と「教える」は別もの
感情的に大声を出したり、怖い態度を取ったりすることは、犬に「何をすればよいのか」を教えることにはつながりにくいものです。
犬のしつけでは、「してはいけないこと」を伝えるだけでなく、「代わりに何をすればよいのか」を教えることが大切です。
例えば、家具を噛んでいる犬に「ダメ!」と繰り返すだけではなく、安全な噛むおもちゃに誘導し、おもちゃを噛めたら褒める、といった対応です。
AVSABも、問題行動を罰するより、望ましい行動を教えて強化する方法を推奨しています。
②時間が経ってから叱っても伝わりにくい
帰宅したら部屋が荒れていた、トイレを失敗していた……。
そんなとき、あとから犬を叱っても「さっきのいたずらが原因で怒られている」と結び付けて理解できるとは限りません。
そのため、後から叱るのではなく、そもそもいたずらしにくい環境を整えたり、望ましい行動をその場で褒めたりすることが重要です。
2. 犬に伝わりやすいしつけの4つのコツ

①問題行動を「叱る」より、まず防ぐ
犬がゴミ箱を漁るならゴミ箱を届かない場所に置く、靴を噛むなら犬の届かない場所に片付けるなど、問題行動が起こりにくい環境をつくりましょう。
「やったら叱る」よりも、「やらなくて済む環境」をつくるほうが、犬にとっても分かりやすい方法です。
②望ましい行動をした瞬間に褒める
犬が静かにしている、飼い主さんの呼びかけに反応する、おもちゃを噛んでいるなど、「してほしい行動」を見つけたら、そのタイミングで褒めましょう。
おやつや遊び、声かけなど、愛犬が喜ぶものを使って「この行動をすると良いことがある」と分かりやすく伝えます。
報酬を使ったトレーニングでは、望ましい行動を繰り返しやすくすることができます。
③問題行動が始まったら、落ち着いて別の行動へ誘導する
例えば、手を噛もうとしてきたら、おもちゃに切り替える。
要求吠えをしているなら、吠えている最中に要求をかなえるのではなく、静かになったタイミングで別の望ましい行動を促す。
このように、「ダメ」と伝えるだけで終わらず、犬が成功できる行動を用意してあげることがポイントです。
④家族でルールを統一する
ある人は吠えたらおやつをあげるのに、別の人は叱る……という状態では、犬も何をすればよいのか分かりにくくなります。
「ソファに乗ってよいのか」「人の手を噛んだらどう対応するのか」など、家族でルールを決めておきましょう。
犬への合図もできるだけ統一し、落ち着いて一貫した対応を心がけることが大切です。
3. 信頼関係を壊さないために避けたいNGな叱り方

①叩く・押さえつける・物をぶつける
体罰や強い力での制止は、犬に恐怖やストレスを与える可能性があります。
また、飼い主さんに対する警戒や防御的な反応につながることもあります。
AVSABは、身体的・心理的な不快感を利用する嫌悪刺激を使ったトレーニングを推奨していません。
②大声で何度も怒鳴る
「ダメ!」「こら!」「やめなさい!」と繰り返し大声を出しても、犬が望ましい行動を理解できるとは限りません。
大きな声は犬の興奮や不安を高めてしまう場合もあるため、落ち着いた対応を心がけましょう。
③愛犬の名前を叱るための言葉として繰り返し使う
名前は、飼い主さんからの呼びかけとして良い経験と結び付けておきたいものです。
「○○ちゃん、ダメ!」と名前を叱るために何度も使うより、名前を呼んでこちらを見たときなどに褒める練習をしておくとよいでしょう。
④後から叱る
時間が経ってから叱るのではなく、問題が起こりにくい環境を整え、望ましい行動を教えることを優先しましょう。
「留守番中にいたずらしたから帰宅後に叱る」という対応ではなく、届く場所に物を置かない、適切なおもちゃを用意するなど、事前の環境づくりも重要です。
⑤ケージやハウスを罰の場所にする
ケージやハウスは、犬が安心して休める場所として使うことが大切です。
食事やおやつ、おもちゃなどを使って「入ると良いことがある場所」として教えていくと、落ち着いて過ごせる場所になりやすくなります。
4. まとめ&みんなの体験談をシェアしよう!
犬のしつけでは、「悪いことをしたら強く叱る」ことよりも、「どうしてほしいのかを分かりやすく教える」ことが大切です。
問題行動が起きにくい環境を整え、望ましい行動ができたときにはすぐに褒める。必要なときには落ち着いて行動を中断し、別の行動へ誘導する。この積み重ねが、愛犬との暮らしをより分かりやすいものにしてくれます。
また、急に吠えるようになった、噛みつきが強くなった、触られることを嫌がるようになったなど、これまでと明らかに違う行動が見られる場合は、しつけだけが原因とは限りません。痛みや体調不良、不安などが関係している可能性もあるため、必要に応じて獣医師へ相談しましょう。
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「うちの子は、いたずらをやめさせようとすると逆に興奮します」
「要求吠えにはどう対応していますか?」
「甘噛みがなかなか直りません……」
など、愛犬のしつけに関する悩みを投稿して、ほかの飼い主さんの工夫や体験談を参考にしてみるのもおすすめです。
愛犬との暮らしの中で「こんなとき、どうしてる?」と思ったことがあれば、ぜひ「フォトレコペットパーク」でみんなにシェアしてみてください!
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